出版社内容情報
殺人現場で花の絵を描いていたために警察に犯人と疑われた青年、神目帚遥(かみめぼうきはるか)。刑事から高圧的な事情聴取を受けていた彼を助けたのは、法医植物学者の杠葉柚梨(ゆずりはゆずり)だった。法医植物学とは、現場に残された花や木から事件の真相を探る学問のこと。神目帚は植物を精緻に描ける特技を活かすべく杠葉の助手となり、「花葬犯(かそうはん)」と名づけられた真犯人を追う。しかし、彼らを嘲笑うかのように、新たな犠牲者は増えていった――。「天才月澪彩葉の精神病質学研究ノート」の玄武聡一郎が放つ植物学ミステリー!
【目次】
内容説明
殺人現場で花の絵を描いていたために警察に犯人と疑われた青年、神目帚遙。彼を助けたのは、法医植物学者の杠葉柚梨だった。法医植物学とは、現場に残された花や木から事件の真相を探る学問のこと。神目帚は植物を精緻に描ける特技を活かすべく杠葉の助手となり、「花葬犯」と名づけられた真犯人を追う。しかし、彼らを嘲笑うかのように、新たな犠牲者は増えていった―「天才月澪彩葉の精神病質学研究ノート」の玄武聡一郎が放つ植物学ミステリー!
著者等紹介
玄武聡一郎[ゲンブソウイチロウ]
2017年に連載した「サイコパスの狂奏曲―だから僕は考えるのをやめた―」がアルファポリス第10回ミステリー小説大賞で大賞を受賞。翌年、同作品を「天才月澪彩葉の精神病質学研究ノート」に改題し、書籍化デビューに至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ほたる
12
やけに凝った殺害方法、死体の周りには花、花葬犯と呼ばれる謎の人物を追いかけるライトミステリ。植物を軸に謎は展開そして回収されて、浮かび上がってきた真実もなるほどと納得させられる。着眼点と広げ方が良かった。2025/09/23
ロックⅡ世
3
面白かった!この作者は他の作品もだけど頼りになる年上のお姉さんを登場させるので新作も安心して読めました。主人公の遥は遺体の傍で花をスケッチしていたことから殺人犯と疑われるも法医植物学者と呼ばれる杠葉さんによって助けられ、助手として連続する事件に迫るというお話。なぜ遺体の傍で花をスケッチしていたのか、遺体の傍に必ず添えられる花の意味とは何か、遥の背景を通して明かされて行く植物学ミステリー。遥や被害者、犯人との関係などにも驚きました。彼らが今後どう関係を深めて行くのか、どんな事件が起こるのか、2025/12/05
立藤夕貴
0
法医植物学者という聞きなれない職業とミステリーというところに興味を持って手に取りました。遙は殺人現場で花の絵を描いていたことから犯人と疑われるが、ひょんなことから杠葉に助けられ、助手として働くうちに花葬犯を追うことになる。感情がやや乏しい遥と自分の世界を展開してぐいぐい引き込んでいく杠葉は凸凹コンビのよう。遙の絵のうまさと手の速さ、観察眼によって事件解決の糸口が見つかる感じでしょうか。読みやすい作品でした。2025/10/05




