内容説明
コロナ禍前夜、日本中の誰もが“おもてなし精神”を疑わなかった頃。ある地方市役所の一角に誕生したコンシェルジュ窓口。「何を聞いてもいい」そんな触れ込みでスタートした部署に晴れて抜擢された“私(ネコミズさん)”。しかしそこは、“私”を困らせるカオスな人間たちで溢れていた―暴言や恫喝だけではない「ミクロレベルのカスハラ」を可視化し、ユーモラスかつ解像度高く描き出す。
著者等紹介
越水玲衣[コシミズレイ]
兼業文筆家。新潟県出身。文化学院/日本大学卒業。16歳のとき映画雑誌『ロードショー』シネマ・エッセイ受賞以来、市民劇の脚本やカルチャーエッセイ、コラム等を寄稿している。たまにDTPデザイナーやタロット占い師として出没することもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えつ
14
ある地方の市役所に誕生したコンシェルジュ窓口。何を聞いてもいい、という触れ込みでスタートした部署に配属された非正規雇用のネコミズさん。エンヤマさんと2人で無理難題と向き合う姿が逞しかった。こんなんメンタルズタボロになるしかないじゃない。それにしても、こんな意味不明なことを言う市民が本当にいるの?!と思うレベルでカオスな職場だと思った。読んでいる分には他人事なので、面白かった。自分の身に降り掛かったら、面白いとは言っていられないでしょう。市民としての身の振り方、気をつけようと思えた。2025/05/07
くろうさぎ
2
自分が住んだ所以外の役所に行った事無い。地域によっての違い結構あるんだろうか?窓口の応対とか。役所はサービス業だろうか?役所で「いらっしゃいませ」は違和感ある。「こんにちは」か無くても良い。お店なら気に入らないから行かないとかあるだろうが、役所は必要な手続きをする場所で余程酷い対応でなければ気にならない。自分は事務的にサッサと終わらせたい。この著者は接客好きでは無いようだが色んな事に素早く対応出来てて感心する。2025/05/18