出版社内容情報
「無理数は、どこが無理なのか?」――この問いに対して、日本語で数学を学んできた人のうち、どれだけの人が正確に答えられるでしょうか。
本書は、筆者が日本の数学教育に潜む「誤訳」に焦点を当て、その影響がいかに深刻であるかを明らかにします。明治時代に始まった西洋数学の邦訳事業が、日本語で数学を学んできた人にどのような影響を与えてきたのか、そして誤訳がどれほど大きな誤解を生んできたのか。用語の背景を探り、正しい理解へと導いていきます。これまで当たり前だと思っていた数学用語の裏に隠された、意外な事実に驚かされることでしょう。
難しい理論は一切なし、学生時代の記憶を掘り起こしながら、数学の魅力を再発見!
「数学ってそういうことだったのか!」という驚きと納得が生まれることでしょう。
数学が持つ本来の力を再発見することで、?学ぶことの意義”を見つめ直すきっかけにもなるかもしれません。
内容説明
あなた自身、そしてあなたの子供が数学を苦手でもいいと本気で思っていますか?現役中高生と、数学が苦手だった大人へのメッセージ。
目次
第1章 誤訳の責任
第2章 やや専門的な話―その1
第3章 漢字の意味を無視せよ
第4章 風格と起源
第5章 具体的提言
第6章 やや専門的な話―その2
第7章 さあ、数学を始めよう
付録A 「完璧」はなぜ「完ぺき」と書くのか
付録B 昭和29年、文部省の決定
著者等紹介
みちはた公司[ミチハタコウジ]
1966年京都市山科区生まれ。2024年4月京都府立桃山高等学校講師。元京都府高等学校数学研究会役員、元京都私立中学高等学校数学研究会役員。大学時代は出雲日御碕、能登半島、佐渡島、北海道など自転車で一人旅。2004年100キロマラソン完走、2005年漢字検定準一級取得。日本漢字能力検定協会日本語教育研究所第21期客員研究員。趣味:落語鑑賞、ギター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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