内容説明
「先進国」による開発は、「途上国」や地球環境にどんな影響を与えているのか?今日の我々の現実をリアルに見つめながら、“帝国”の論理による構造的暴力とエコロジー問題をともに克服し、維持可能な未来社会を展望する意欲作!!
目次
なぜ、開発に翻弄される“農”を問うのか?
第1部 開発が奪ってきた“農”の営みと“いのち”(私たちのケータイが“いのち”を奪っているかもしれない?―コンゴ民主共和国での環境破壊から考える;いつもどこかで飢餓が起きているのはなぜか?―ハイチ共和国の歴史から考える;不公正な「世界=経済」システムはなぜ誕生したのか?―現代帝国主義を成り立たせている思想のルーツを探る)
第2部 “帝国”の論理に抗う人びと(私たちの食が“いのち”を奪っているかもしれない?―セラード開発とプロサバンナ計画の内実から考える;開発への抵抗運動は小農の何を守ったのか?―マルクスの思想から考える;維持可能な民主的ガバナンスを希求する人びとの特徴とは?―プロサバンナ計画に抗つた人びとの実践から考える)
第3部 維持可能な民主的ガバナンスのかたち(人間と“地域コミュニティ”の自律にとって重要な視点とは?―日本とフィリピンとの森をめぐる話から考える;“いのち”をまもる維持可能な民主的ガバナンスとは?―“地域コミュニティ”を基盤に据えた環境思想から考える)
著者等紹介
澤佳成[サワヨシナリ]
1979年1月生まれ。鹿児島大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了(教育学修士)。東京農工大学大学院連合農学研究科修了(博士(学術))。2008年より東京家政大学ほか非常勤講師、2011年より弘前大学教育学部専任講師を経て、2013年より東京農工大学大学院農学研究院専任講師。専攻は環境哲学、“農”の哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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