内容説明
東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある―。全国の銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載!旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、待望の文庫第10弾!!
著者等紹介
秋川滝美[アキカワタキミ]
2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。2012年10月、「いい加減な夜食」(アルファポリス)にて出版デビューに至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
90
今回は居酒屋ぼったくりの長期休業がメインに描かれる。しかし、9巻迄に秋川氏が育んだキャラ達がしっかりと一巻分、そんなシュチュエーションにも耐え得えた。そんな感想を持った巻。更に、美音の登場が少ない。しかし、その美音への祝福ムード加減が半端なく凄い。美音ちゃん、頑張れ!2023/06/04
よっち
47
ようやく要のプロポーズを受けたものの、一向に進展しない美音の結婚話。そんな状況にむしろ周囲がやきもきする中、馨の相談を受けた要が再び動き出す第十弾。結婚話の進展を阻んでいた、二人が新しく住む場所、馨のことや要の母といった美音を取り巻く容易ならざる課題。それに皆が納得する解答を提示してみせる要の判断や香料力は凄えなと思いましたけど、美音が気になることにひとつひとつ寄り添った配慮を見せるあたりも流石ですね。結婚式を巡るのあれこれや一時閉店時のエピソードも良かったですけど、いよいよ結婚式かと思うと…感無量です。2020/07/28
Nao Funasoko
37
居酒屋ぼったくりを建てた大工のショウタが登場する「黄ばんだ図面」がほっこり良かったかな。 新居問題の解決策は想像通りで可笑しかった。WW2020/06/22
らび
32
なかなか進まなかった美音と要の結婚式とぼったくりの悩ましい図はぼったくり改築&増築で解決。やっと動き出して親戚のおばちゃんみたいな私も安堵しました☆ほんとならたった2か月で改築、新居移転、挙式、そして新婚旅行なんてとても無理でしょう。式だけでも準備に1年当たり前・・要さんならやれてしまうのが凄い。次巻は完結編。楽しみにしてます。2020/07/12
ゆきこ
28
シリーズ10巻目。美音の結婚後の方向が定まってホッとひと安心しました。一番心に残った話は、たこ焼きパーティーの話。美音が登場しないからなんだか新鮮な感じでした。大切な場面で地元のお酒が登場してくれてうれしかったです。2020/09/28