内容説明
大正期日本教育に、従来の知識偏重・詰込み・画一主義を脱却する「労働・学習・運動の三位一体主義」・ゲーリーシステムが導入された。本書では導入過程と事例校3校を分析して、戦時教育に包摂されて帰結を迎えたこの教育方法の歴史と実態を明らかにした。
目次
序章 問題の所在と課題
第1章 ゲーリーシステム創案の歴史
第2章 ゲーリーシステム受容の歴史
第3章 米国教育視察と来日講演
第4章 教育の総合化に向けた私立・淺野綜合中学校
第5章 生徒急増対策と産業構造変化に向けたゲーリーシステム導入
第6章 本書の要約とゲーリーシステムの帰結
著者等紹介
出井善次[イデイゼンジ]
1949年栃木県に生まれる。1974年東京教育大学卒業。1976年東京教育大学大学院農学研究科修了(農学修士)。1977年学校法人浅野学園浅野高等学校教諭。1995年日本私学教育研究所研究員。2015年学校法人浅野学園浅野高等学校定年退職。2016年学校法人昭和学院勤務。2019年放送大学大学院文化科学研究科修了(学術修士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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