内容説明
地球の生命を脅かす原発事故。今後もこの発電方式を利用し続けるには、廃棄物を地下に長期保存するしか方法がないのだろうか。技術的な壁やコスト、永続性、安全性、装置サイズなどの課題に対して、最新の光技術が果たす可能性を探る。光研究の第一人者が著した必読の書で、世界に類を見ない方法を明示している。
目次
第1部 入門編(原子(量子)の世界
放射線と粒子線
本書の主役・レーザー)
第2部 本編(放射性廃棄物をめぐる問題;レーザーを使った光核変換による中・長寿命放射性同位体の短寿命化・安定同位体化;レーザー・γ線ビーム発生技術の発展;最新のレーザー技術を活かしたオールオプティカル光核変換システム(APTS)の提案
むすび)
著者等紹介
山下幹雄[ヤマシタミキオ]
1946年京都市生まれ。1970年に京都大学大学院修士課程を修了(1976年同大学から工学博士を授与)。以後1991年まで通産省電子技術総合研究所(現産業技術総合研究所)に勤務。1978~79年にかけては英国ロンドン大学インペリアルカレッジで招請研究員として勤務。1991~2011年まで教授として北海道大学工学部に勤務。組織改変後大学院工学研究院応用物理学部門(極限量子光学研究室)に勤務。その間、中国天津大学および北京大学非常勤講師、退官前後には立命館大学客員教授も兼務。現在、北海道大学名誉教授、“光”中心の唯一の大学である千歳科学技術大学客員教授、京都光技術研究会会長(京都府中小企業技術センター)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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