内容説明
子どもが生きていく力を身につけるためには、親が子どもと対等の関係を築く必要がある。子どもとの関わりを具体的に考察し、子育ての基本を明らかにする。
目次
第1章 育児の目標
第2章 子どもの行動を理解しよう
第3章 子どもを叱るのをやめよう
第4章 子どもをほめるのをやめよう
第5章 子どもを勇気づけよう
第6章 子どもとよい関係を築こう
第7章 これからの育児
著者等紹介
岸見一郎[キシミイチロウ]
1956年、京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。現在、明治東洋医学院専門学校教員養成科、鍼灸学科、柔整学科(教育心理学、臨床心理学)、京都聖カタリナ高校看護専攻科(心理学)非常勤講師。日本アドラー心理学会認定カウンセラー、日本アドラー心理学会顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もっしゅるーむ
9
久しぶりの再読。夏休みで荒みきった心に岸見先生の優しい語り口調が沁みる。あれ?こんなに優しさを感じる本だったっけ?またこの本の印象が変わる。夏休みに入ってから蓄積されたストレスがここ数日、抑えきれなくなっている。実践し始めた頃に、下心のある「ありがとう」でありがとうを催促されることがあった。いつのまにか、ありがとうには下心がこもらなくなった。だけど、相手を変えるために自分を変える思考からは、抜け出せていない。だから相手が変わらないことにイライラしてしまう。2019/08/22
もっしゅるーむ
9
再読。この本に対するイメージが、まわりくどく読みづらい本から、まさに題名通りな印象に変わった。他の著者の方のアドラー育児本を読んでいたけれど、また元の自分に戻りつつあり。ハッと気がついて、こちらを手にとってみたら、小手先だけを変えようとしていて、アドラー心理学の大元の部分がおいてきぼりになっていることに気がついた。嫌われる勇気、幸せになる勇気もそうだけど、大元の部分に立ち帰ることができる本、だと思う。オススメして頂いた読友さんに感謝。2019/05/15
しぃ
8
「嫌われる勇気」でアドラー心理学に興味を持ったので、岩井さんが師と仰ぐ岸見さんの方から読んでみました。「嫌われる勇気」の中で岩井さんが「僕が岸見先生のプラトンになります」と言っていましたが、その訳が分かった気がしました。分かりやすく伝える技術は…うーん、という感じです(勿論岩井さんはそんなつもりで言ってないと思うけど)。これで初めてアドラーに触れる方はどの辺がアドラーの教えなのか分かりにくいと思います。とはいえ子育てに対する心構えは大変参考になりました。考えさせるように文章を書かれる人なのかなという印象。2015/07/11
RingWondeRing
7
子供の名前を考えていた時「親の願い・望みを名前にこめることが将来この子を縛りはしないか?」をものすごく意識した。この時、一つの生命、個としては自分と子供は他人だから、その生き方を縛らない関係でありたいなあと考えた。あと、岡本太郎が著書で、もう5歳の時には親と議論していたとか自分を子供扱いしなかったというのを書いてて「そりゃいいなあ」と思っていた。今、子供は7ヶ月だけどこの本に書いてることを実践したら、僕らが少し離れて見えない時にキーキー奇声をあげるのを止めた。子供は話せないってだけで全部わかってるんだな。2014/11/19
ちく
6
面白かった。どう言葉をかけるかで、信頼や尊敬が育っていく。言い方に正解はないし、変だったかなって思えば、子どもに今の言葉どう思った?って聞けばいい。それができていけば、困ったことは叱らなくてもだいたい話し合いで解決できるのかも。2022/08/08