内容説明
鈴木宗男が政治家生命を賭して取り組んできた、北方領土問題。プーチン大統領と会談し、首脳会談の舞台裏を見てきた氏が、外交現場の涙ぐましい努力を臨場感たっぷりに語る。二十歳のころから、日本とはなにか?宗教とはなにか?を探求し続けてきた中島岳志が、近代日本における右翼思想の系譜をあざやかに紐解く。ヴォルテールの言葉、「君の意見には反対だが、それを言う権利は命にかえても守る」を生きる鈴木邦男だからこそ聞き出せる二人の本音。
目次
第1回 鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台―北方領土問題(講演 新党大地代表・鈴木宗男;対談 鈴木宗男×鈴木邦男)
第2回 鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台―愛国・革新・アジア(講演 北海道大学准教授・中島岳志;対談 中島岳志×鈴木邦男)
著者等紹介
鈴木邦男[スズキクニオ]
1943年福島県に生まれる。1967年、早稲田大学政治経済学部卒業。同大学院中退後、産経新聞社入社。学生時代から右翼・民族運動に関わる。1972年に「一水会」を結成。1999年まで代表を務め、現在は顧問。新聞・テレビをはじめ多彩な言論活動を行なっている
鈴木宗男[スズキムネオ]
昭和23年北海道足寄町に生まれる。44年衆議院議員中川一郎秘書。45年拓殖大学政経学部卒業。52年農林水産大臣秘書官。55年科学技術庁秘書官。58年衆議院議員初当選。平成元年防衛政務次官(宇野内閣・海部内閣)。2年外務政務次官(海部内閣)。4年自民党副幹事長。6年衆議院議員沖縄及び北方問題に関する特別委員会委員長。9年国務大臣北海道・沖縄開発庁長官(橋本内閣)。10年内閣官房副長官(小渕内閣)。11年自民党総務局長(小渕総裁・森総裁)
中島岳志[ナカジマタケシ]
1975年、大阪生まれ。大阪外国語大学でヒンディー語を専攻。大川周明の存在を通じて近代日本の政治思想に興味を持ち、20歳の頃からR.B.ボースの生涯を追いかける。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科に進学し、1999年はじめてインドへ。ヒンドゥー・ナショナリストとの共同生活を通じて宗教とナショナリズムの問題を追及する。インド独立運動の闘士を描く『中村屋のボース』で大佛次郎論壇賞。現在、北海道大学公共政策大学院准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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