内容説明
石川郎女との儚き恋。伊勢斎宮・大伯皇女との姉弟愛。草壁皇子との皇位争い。持統天皇の思惑、藤原不比等の影。大津皇子を取り巻く愛と憎悪。もう一つの「万葉の時代」が鮮やかに甦る!
著者等紹介
上島秀友[ウエジマヒデトモ]
1954年、奈良県生まれ。中央大学法学部卒業。ふたかみ史遊会会員。奈良ユネスコ協会会員。学校法人誠優学園理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みほ
2
現代人に大伯皇女が大津皇子の物語を語るという体なので大津の物語で語られない注釈部分は大伯から説明するというスタイルで物語の流れがぶち切られたり時代が飛んだり戻ったりでこの時代になじみがないと分かりづらいかも。大津、草壁の死の真相が大陸情勢と絡めて描かれていました。薬師寺の聖観世音菩薩のモデルが大津(という説もある)とあって観てみたくなります。額田の晩年、知らなかった…。2015/11/15
masayasu-kaja
0
デザインが二上山と薬師寺東塔の水煙ですね。2014/02/11
氷高
0
タイトルから、「涙なくして読めない」と思い込んで読み始めたが、さにあらず。万葉集の大伯や大津、人麻呂らの歌も出てきてサラッと読み終えた。薬師寺東院堂の聖観世音菩薩立像をじっくり見たくなった。2021/09/28