内容説明
当代一流の俳人たちがみずから選び、みずから語る。
目次
対談 わが俳句を語る(野沢節子・村上護)
1 踏青の章―夏未明のこゑ
2 踏歌の章
3 折花の章
4 踏月の章―温庭〓「折花兼踏月」
わが師、わが結社
句集・著作一覧
野沢節子略年譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
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「せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ」という情感あふれる句で知られる俳人の自選句集。わずか十七音でこれほど美しい世界を表現できるとは。参りましたと言うしかない。最近読んだ本で一番心が震えた。若いときに脊椎カリエスにかかり、闘病生活を送ったことで、野澤節子の心は鍛えられたのだろう。「木の葉散る金色に刻染まりつつ」のような自然を美しく詠んだ句、「花の雨馬の瞳の中に降る」のような幻想的な句、「晩鐘や町に雪来ることたしか」のような繊細な感覚を生かした句など、どの句も素晴らしい。凛としたと言う言葉はこの人のためにある。2017/01/08
双海(ふたみ)
1
「遠ちの枯木桜と知れば日々待たる」2013/08/25
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