内容説明
宗祖親鸞への求心力と固有民俗に向かう遠心力が浄土真宗の葬送・墓制民俗を形成してきました。豊富な民俗例によって、真宗における習合の問題が明らかにされます。
目次
第1部 真宗の葬送風土(古層信仰の遺風―「墓上植樹」「無墓制」「袈裟掛松」;真宗二葬制の謎―女性だけが焼香する内葬礼;四十九餅と「食人俗」―「骨噛み」は真宗地帯にもあった;真宗の呪術習合―野辺帰りの「清め」が浸透)
第2部 親鸞伝説の重層性―古層信仰との習合(親鸞聖人の杖;枕石寺の伝承を読み解く;「夕暮に及び一宿を乞う」考)
著者等紹介
岸田緑渓[キシダリョクケイ]
昭和20年島根県生まれ。元セント・アンドルーズ大学客員研究員。現在、浄土真宗本願寺派僧侶(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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