柏艪舎文芸シリーズ
太宰治 母源への回帰

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784434180019
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

太宰治を母源喪失の観点から分析する、かつてない太宰治論。北海道を代表する詩人であり、太宰治とルーツをともにする著者が、太宰治の心の深奥に迫る。太宰治ファン必読の書。

目次

1 母源へのいざない(母源喪失のいたみ―母たねからの隔離と、代母としての乳母と叔母きゑ;津軽・母源世界の差し招き―育ての乳母タケの出現 ほか)
2 地母神コンプレックスの曙(根源世界への誘導者・タケ―縄文人タイプへの帰還;地母神コンプレックスの罠―タケの母性我 ほか)
3 母源奪還の旅(「日常我」と「非日常我」と「包摂我」の三極構造;憑依としての「非日常我」―小説『哀蚊』と『斜陽』 ほか)
4 マルキシズムへの母源迷走(通過儀礼のアーチ;「原始共同体」への回帰願望 ほか)
5 母源の遁走(エロスの罠;エロス・タナトス共時現象としての自死 ほか)

著者等紹介

原子修[ハラコオサム]
1932年、函館市生まれ。詩集『鳥影』で北海道詩人賞受賞、『未来からの銃声』で日本詩人クラブ賞受賞、『受苦の木』で現代ポイエーシス賞受賞。詩劇53作品118公演を道内・道外・海外で実施し、北海道芸術新賞・北海道文化奨励賞・札幌市民芸術賞・北海道文化賞を受賞。童話集『月と太陽と子どもたち』で北の児童文学賞特別賞を受賞。日本文藝家協会員、日本現代詩人会員、日本詩人クラブ会員、北海道文学館参与、北海道龍馬会会長、札幌大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sirokuma

0
今まで太宰治論は語り尽くされてきた感があるが、こういう見方があったのか!と驚くとともに、著者は太宰治の深層心理を理解していると思った。まったく新しい視点だと思う。そして、この視点でまた太宰を読み返してみたくなった。2013/06/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6868970
  • ご注意事項

最近チェックした商品