内容説明
芭蕉が歩いた六百里の道を三百年後のいま辿りなおす。著者91歳、秀句の場所に立って、その情趣を見きわめる知見の旅。
目次
第1回 深川から羽黒へ―平成二十一年八月三日~五日(旅立ち―行春や鳥啼き魚の目は泪;日光―あらたうと青葉若葉の日の光;白川の関―風流の初やおくの田植うた ほか)
第2回 酒田から市振へ―平成二十二年八月十七日~十九日(酒田―暑き日を海にいれたり最上川;象潟―象潟や雨に西施がねぶの花;鼠が関―サルスベリの紅鮮やかに関所跡(青草) ほか)
第3回 滑川から大垣へ―平成二十三年八月十七日~十九日(滑川―春雨や蜂の巣つたふ屋ねのもり;奈呉の浦―わせの香や分入右は有磯海;金沢―あかあかと日は難面もあきの風 ほか)
著者等紹介
中里富美雄[ナカザトフミオ]
1920年、埼玉県生れ。国学院大学文学部卒、東京大学国文科研究生了。東京都立日野高等学校校長、桜美林大学講師を経て、作家生活に入る。日本文芸家協会会員。筆名・安芸由夫、俳号・青草(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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