目次
第1章 五句三十一音詩の歴史(万葉集は言語体、往時の現代語であった;古今和歌集は言文一致体であった ほか)
第2章 現代語短歌と待遇表現(人代名詞;文末処理)
第3章 現代語による表現の可能性を探る(話し言葉;書き言葉 ほか)
第4章 歌の周辺(歌の起源―大野晋;音律ということ―坂野信彦 ほか)
著者等紹介
吉岡生夫[ヨシオカイクオ]
昭和26年、徳島県生まれ。日本文藝家協会会員、現代歌人協会会員。兵庫県歌人クラブ会員(代表)。「短歌人」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chisarunn
7
自分は短歌は文語であるのがあたりまえだと思っていた。もちろん現代口語短歌があるのは知っているが、それが現代の短歌の主流であるとはあんまり信じていなかったように思う。たとえば俵万智のような人が出たのでそういった流れができたのだと思っていた。ところが、筆者によると今は文語が「特別ないし特殊な選択の結果」で、万葉集も古今集も、使われているのは当時の口語であったのだからそれが自然な流れであるということらしい。むむ。でも、自分は現代においても美しい文語の短歌を読みたいし詠みたいな。2022/02/27