出版社内容情報
「叱らない」教育に現役スクールカウンセラーが警鐘を鳴らす一冊。なぜ不登校やいじめなどの問題は絶えないのか。叱ること、押し返すことの意義を取り戻す。
内容説明
現在、不登校状態の子どもは小中学校合わせて約三〇万人。これまでは「無理させず休ませる」支援が主流だったがそれだけでは改善しない事例が増えてきていると、現役のスクールカウンセラーが警鐘を鳴らす。「叱る」こと「押し返す」ことの意義をいまいちど取り戻す。
目次
第1章 子どもの不適応が変わってきた現代(不登校の歴史を振り返る;「登校刺激を与えず、ゆっくり休ませる」はなぜ効果的なのか? ほか)
第2章 成長に不可欠な「世界からの押し返し」の不足(思い通りにならないことに耐えられない子どもたち;「世界からの押し返し」になっていない大人の関わり ほか)
第3章 子どもの「不快」を回避する社会(何が子どもたちの不適応を生み出しているのか?;子どもを不快にできない社会 ほか)
第4章 子どもが「ネガティブな自分」を受け容れていくために(「ネガティブな自分」を受け容れる;親子関係をもとにしたアプローチ ほか)
第5章 予防のための落穂拾い(その他の不適応との関係;支援の落とし穴と予防について ほか)
著者等紹介
薮下遊[ヤブシタユウ]
1982年生まれ。仁愛大学大学院人間学研究科修了。東亜大学大学院総合学術研究科中退。博士(臨床心理学)。仁愛大学人間学部助手、東亜大学大学院人間学研究科准教授等を経て、現在は福井県スクールカウンセラーおよび石川県スクールカウンセラー、各市でのいじめ第三者委員会等を務める
〓坂康雅[コウサカヤスマサ]
1977年生まれ。筑波大学大学院人間総合科学研究科心理学専攻修了。博士(心理学)。現在は和光大学現代人間学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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