内容説明
3・11の福島第一原発事故によって、「人知の闇」「人間の愚」があらわになった。今こそ、人間そのものが深く問われている。どこまでも人間を深く見つめ「愚」に立ち続けた親鸞の姿勢とその思想に学び、「人間とは何か」「真に生きるとは」という問いを明らかにしていく時がきた。
目次
第1章 「人知の闇」があらわになった
第2章 回向と方便
第3章 親鸞との出遇いと学び―「親鸞ルネサンス」の試み(「満州国」の研究;非線形科学;ハラスメントの研究;ハラスメントからの解放の道を求めて ほか)
第4章 「愚」に帰る―安心して迷える道(人間の苦悩に寄り添う仏教;「生老病死」の身の事実を生きている;依存からの脱却;生きる場と「浄土」 ほか)
著者等紹介
安冨歩[ヤストミアユム]
1963年、大阪に生まれる。京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。京都大学人文科学研究所助手、ロンドン大学政治経済学校(LSE)滞在研究員、名古屋大学情報文化学部助教授、東京大学大学院総合文化研究科・情報学環助教授を経て、東京大学東洋文化研究所准教授、2009年より同教授。博士(経済学)
本多雅人[ホンダマサト]
1960年、東京に生まれる。中央大学文学部史学科卒業。高校教員の時に教師検定試験で大谷派教師(住職)資格を取得。真宗大谷派東京教区東京二組・蓮光寺住職。東本願寺同朋会館教導。宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌本部事務室企画運営委員。宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌テーマに関わる委員の一人。元親鸞仏教センター嘱託研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen