目次
1 芸術運動家の花田清輝(芸術運動とは何か((対話者)花田清輝)
芸術運動家としての花田清輝―対立物を対立したまま統一する花田弁証法の実践 ほか)
2 戦後史の鏡としての文化・芸術(戦後の日本映画に見る在日コリアン―『にあんちゃん』から『パッチギ!』まで;真に悼むべき「死」とはなにか―『紙屋悦子の青春』『出口のない海』『蟻の兵隊』『出草之歌』を見る ほか)
3 実生活者意識から創造者意識へ(創造運動の方向;労働者文学の再検討 ほか)
4 きみは先頭に立たねばならぬ(教育を受ける権利;『思想運動』『社会評論』はわれわれの運動の基軸―機関紙誌活動強化のために ほか)
著者等紹介
武井昭夫[タケイテルオ]
1927年‐2010年。横浜市生。東大在学中の1948年、全学連結成に努力、初代委員長として反戦・平和運動、学生の権利擁護などの大衆運動に献身。日本共産党の50年分裂のさい同党統一委員会(俗称国際派)に属して被除名。同年秋、レッドパージ反対ストを指導して退学処分。52年新日本文学会(中野重治書記長、花田清輝編集長)常勤編集部員。文芸批評活動を始める。54年花田編集長解任事件に抗議して辞任。55年日共六全協により除名取消‐復党、東京都常任委員に選出さる。新日本文学会の活動にも復帰、常任幹事。56年、吉本隆明との共著『文学者の戦争責任』刊行。58年には吉本・井上光晴・奥野健男らと『現代批評』を創刊。61年、党中央の官僚主義と非民主的運営を批判し再び被除名。以後、文学運動に専心。新日本文学会事務局長、編集長を歴任。69年、日本の労働者の階級意識の再形成を目指す運動団体「活動家集団思想運動」結成に参画。新聞『思想運動』、雑誌『社会評論』で政治・思想・文化の各分野にわたる批評活動を得開。2010年、同会の全国運営委員会責任者、9月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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