小説の読み方―小説(散文)の基本構造とチェーホフ

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  • サイズ B6判/ページ数 172p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784434147777
  • NDC分類 980.2
  • Cコード C0095

内容説明

強い意味やテーマを形成する「動詞相」と、「動詞相」を阻害する「名詞相」から小説(散文)を分析し、詩性発生のメカニズムに迫る。

目次

第1章 小説の読み方(小説の意味・テーマ;文学という「場」―暗黙のコード ほか)
第2章 小説(散文)を構成する二つの相(動詞相(限定的で強い意味・テーマを構成する相)
名詞相(動詞相に拮抗し、意味・テーマの再構成に向かう相) ほか)
第3章 演習―Он понял!(彼は理解した!)を読む。(動詞相(受容相+解釈相)
名詞相 ほか)
第4章 動詞相(チェーホフの定義;速度について―В вагоне(列車内にて) ほか)
第5章 名詞相(背景描写;水 ほか)

著者等紹介

秋本博夫[アキモトヒロオ]
1965年生まれ。仙台第二高校、早稲田大学第一文学部ロシア文学専修卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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腹立たかしい

0
動詞相(小説を構成する事件、行動)により、小説はテーマを限定・決定されるが、名詞相はその限定・決定を阻害する。その揺れ動きにより小説は歴史を越えていく。また、動詞相がテーマを決定していくにあたり、対立基を読み取っていくことで、分析ができる。という理解だがいいのだろうか?こういうふうに分解してまとめたものは企業のバランスシートと同じだという比喩があった。確かにその通りで、こう並べられてもただの数字の羅列に同じでしかないな。そこからどう分析するかが個人の力量によると思うが、そちらを知りたかった。2012/08/18

あい

0
こういう文学論を読むと頭がクリアに、立体的になる。優れた文学は作品のテーマと、それとは無関係の事象を織り交ぜて構成されている、という話。音としての言葉、言葉の無意味化、の理論が興味深かった。しかし、引用の訳がないのには困った。2011/03/27

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