内容説明
体験過程(experiencing)への照射に始まったジェンドリン哲学は、一貫した問題関心を追求しつつ、the implicit(暗在性、暗黙なるもの)の哲学へと発展してきた。“インプライング”、“万事連関(evev)”、“リーフィング”、“介在する事象”、“開かれた循環”、“原言語”、“モナド”、“ダイアフィルス”…独自の新概念によって構築されたジェンドリン哲学の全容を本書は解明する。最終章には『プロセスモデル』用語集を掲載。
目次
ジェンドリン哲学への小さなガイド―フォーカシングを知らない哲学者と、哲学を知らないフォーカシング学習者のために
『体験過程と意味の創造』新装版の序文(一九九七)
『体験過程と意味の創造』について
ジェンドリンの現象学
現象学的概念か現象学的方法か―夢についてメダルト・ボスを批判して―(一九七七)(抄訳)
ジェンドリンの倫理学―「過程価値」ないし「プロセス・エシックス(過程倫理学)」
身体‐環境、暗在的含意と生起、進化そして行動―『プロセスモデル』第1章~第6章
『プロセスモデル』第7章にみるジェンドリンの言語論
プロセスモデルの8章について―フォーカシング&TAEの真の用途
TAE(Thinking At the Edge)とは何か?
体験過程論における自己同一性の問題
『プロセスモデル』(一九九七)用語集
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
qualia
1
さまざまな背景を持つ臨床家がジェンドリンの哲学を読み解いていく。それぞれの臨床家の個性を感じながらジェンドリンの哲学の概観を辿る、登山のような道行きだった。言語哲学を扱う章を越えると、なだらかな傾斜がふんわりと受け止めてくれるようでした。
ゆう
0
フォーカシングというカウンセリングの手法がある。その提唱者であるジェンドリンの哲学に関する考察をまとめた本。フォーカシングの手法自体は、本を読んだだけでもある程度は、自分自身で簡単に使えるものだ。その割に背景にあるジェンドリンの哲学は理解が難しい。今後もぼちぼち勉強して行こうと思う。2013/01/13
言いたい放題
0
図書館にない2021/11/19
-
- 洋書
- Now and Then