内容説明
むかし、子どものいない、じいさまとばあさまがいてね、子どもがほしい、どうか子どもをさずけてくだされと、かみさまにおねがいしたって。そうしたら、さずかった。さずかったけれど、ゆびにもたらん、ちいさな子がうまれた。いっすんぼうしと名をつけた。昭和十七年に出版された全国昔話記録『磐城昔話集』という資料をもとにした絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どあら
18
図書館で借りて読了。作者によって、解釈が違うことがよく分かります。どうやって生まれてきたかよりも、育てる方が重要なのね。2020/02/25
ヒラP@ehon.gohon
13
太田大八さんの絵で、しまった昔話になっていると思います。 花の蜜で育て、ごはんを一粒一粒食べさせて、いっすんぼうしを大切に育てたというところが印象的でした。 昔話は全国に同じ話があって、いろいろと違いを見つけることがあるのですが、あとがきに元になった原点が示されていて、とても親切な絵本だと思います。2017/04/14
バニラ風味
8
太田大八さん絵のもう一冊のいっすんぼうし(童話館)と比べてみると、面白いです。こちらの挿絵は、のびやかで大胆。そして、つくしの絵が印象的。つくしと、いっすんぼうしの成長を照らし合わせたかのようです。長者さまも大らかな人柄に描かれていますね。三匹の鬼があっけなく退治されてしまったのには、ちょっと苦笑。最後のページの絵も決して豪華ではありませんが、静かに微笑むいっすんぼうし夫妻と、じいさまばあさまに、なんとも言えない幸せな雰囲気が伝わってきます。2015/02/05
おはなし会 芽ぶっく
4
椿原菜々子さんと松谷みよ子さんの『いっすんぼうし』の読み比べ。絵はどちらも太田大八さんですが、こちらの絵本は鬼退治よりも育ち方の説明があり、絵も大胆な感じが良かったです。2020/05/13
きぃ
3
定番の絵本。いっすんぼうしは旅に出てどうなるでしょう?2019/05/11