内容説明
美術批評は、時代の体温計たりえるか?熱っぽい言葉のバトルが繰り広げられたシンポジウムの記録と12のトピックスによって実践された戦後美術を問う批評・研究の試み。
目次
第1部 日本の美術批評のあり方―美術評論家連盟五〇周年記念シンポジウム(基調講演―戦後美術批評の再検討のために;日本美術を批評する;現在そして未来)
美術批評と戦後美術(いわゆる「ルポルタージュ絵画」;伝統論争―六〇年代アヴァンギャルドへの隘路;アンフォルメル;芸術・不在・日常―「反芸術」をめぐる批評言説;言説としての「模型千円札事件」―原資料による再構成 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
象
1
岡崎乾二郎の「批評を召喚する」を読んだ。 岡崎乾二郎のクブラーに対する考え方がわかった。 //歴史主義(進歩史観)が破綻して、全てが相対的なイデオロギー同士のヘゲモニー争いにすぎないという諦念が、何がヘゲモニーを取るかを分析する社会学の盛り上がりに繋がった。 //歴史主義(進歩史観)が破綻した、ポストモダンだ、蛸壺だといって、壺を超えることを断念してはいけない。 //批評と芸術はそれ全体として、プライムオブジェクトを持たない。(p.320 )2018/08/19
たぬき
1
クブラーについての批評がキレキレ。2018/07/08