内容説明
戦中戦後を懸命に生き抜いた主人公・良子。幼い妹と弟の病死、召集された父の悲報、親しい中国人の青年の優しさ、老後の中国訪問と青年との再会など感動的な場面が涙を誘う―。戦争が一般市民にもたらした残酷な現実と、異郷の父のふるさとから始まる戦後を必死に生き抜いた女性の物語。
著者等紹介
鈴木郁子[スズキイクコ]
昭和2年生まれ。昭和15年3月、旧満州奉天市千代田小学校卒業。昭和20年3月、奉天市長沼高等女学校卒業(途中1年間病気休学)。昭和21年、宮城県仙台市に引き揚げ。昭和26年より30年まで宮城県庁耕地課に臨時職員として勤務。昭和50年頃より主婦業のかたわら、眼の不自由な方のため録音図書制作に朗読ボランティアとして12年間参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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