内容説明
自己を含む関係概念としての「風土」のなかでの心理臨床と、心理臨床を成り立たせる「風土」の調えも同様に視野に収めていくような実践的な活動・研究を「風土臨床」と呼ぶ。本書は、自主シンポジウム「気と風土をめぐる臨床」のシンポジストの手になるものである。
目次
第1章 心理臨床家の沖縄研究(カミゴトの関与観察―玉城安子さんとの出会い;夢の叡智;カミンチュウ(玉城さん)の夢)
第2章 沖縄研究と風土臨床(土地から教えられるもの;からだと風土;風土臨床―自然から受け取り、お返しすること)
第3章 風土臨床の展開(風土臨床の態度と実践;風土臨床と心理療法)
第4章 沖縄神学と風土臨床(沖縄神学と風土臨床の間;住まうということ;御嶽のコスモロジー;祈りと心理療法)
著者等紹介
青木真理[アオキマリ]
大阪外国語大学デンマーク語科卒業、京都大学教育学部卒業、京都大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。教育学修士。福島大学総合教育研究センター助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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