目次
1 晩年の童話に見られる自然観
2 マヨルカの冬
3 『魔の沼』に見られる人間観と自然観
4 自然は語る―サンドの民話世界
5 ノアンの食卓
6 ガルジレスのサンド
7 サンドの小説に見られる食の風景
8 パリ国立図書館とロマン派の祭典
著者等紹介
樋口仁枝[ヒグチヒトエ]
1944年埼玉県生まれ。ベルギー・ルーヴァン大学文学部ロマン語学科卒業。カリタス女子短期大学教授。(仏語・仏語圏文化専攻)専門は、フランス語圏の民話、ジョルジュ・サンドの田園小説、童話など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Aya
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彼女の生涯、自然観、家族、恋人、友人との関わりなど、作品を通じて解説されています。知性,決断力,実践力,そして人の為に尽くす気持ちの豊かさが彼女をつくり、男性と女性が共存しているかのような強靭な精神力と細やかで優しい気づかいを感じました。 『自然は永遠に若く、美しく、豊かである。~自然は幸福の秘密を握っている』 すなわち、単純なものをありのまま見よということ,単純なものの中にこそ,真実と美がかくされている。 波乱万丈の彼女の生ること、書くことへの姿勢、自然観を感じる一冊でした。2014/12/14