内容説明
昭和の奈良・大和に三枝熊次郎の『奈良県観光』があった。南都の高僧や古代史、考古学、万葉集の研究者らが“タダ原”を寄せた。青山茂はコラムを書き続けた。「大和寸感」。「一寸の虫」の魂を込めて。
目次
宮跡庭園遺構の発見―平城京保存前史への思い
虚像と実像―聖林寺十一面観音断想
西の京の新しい春―薬師寺金堂復興
「まだあるわいな一切経」―白毫寺の底流
鹿蔵さんとその娘―平城宮跡資料館で
奈良の誇りの坊主たち―人物お国自慢
ホンモノとニセモノ―民俗資料と民芸品ブーム
石の文化の系譜―日本文化の一側面
吉野よく見つ―水と山の聖地
回想・第一回正倉院展―秋季特別展の初心〔ほか〕
著者等紹介
青山茂[アオヤマシゲル]
1924年生まれ。旧制郡山中学、旧制松山高等学校文科を経て京都大学法学部卒。毎日新聞社奈良支局で十一年間、美術文化担当記者。大阪本社学芸部副部長、編集局部長を経て退社。76年から帝塚山短期大学教授。日本文化史、大和文化論、奈良学を講義、95年から名誉教授。古都調査保存協力会長、奈良国立博物館評議員、飛鳥資料館運営協議会長。講演活動も精力的にこなす
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