「戦後」の終焉―演劇と青春と

「戦後」の終焉―演劇と青春と

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  • サイズ B6判/ページ数 187p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784938133368
  • NDC分類 775.1
  • Cコード C0074

内容説明

1945年から見続けた戦後演劇。その中の何かが1979年の時点で終わったと感じる。本書において、その何かが、いわば戦後演劇の本質が、演劇を通して表現された日本の戦後精神の一断面があざやかに呈示される。

目次

1 変革期の歴史と対決―木下順二「風浪」
2 華麗多彩な人間模様―田中千禾夫「肥前風土記」
3 虚構の世界へ誘導―「薔薇と海賊」と「幽霊はここにいる」
4 近代と前近代のはざま―シェイクスピア「ハムレット」
5 安保闘争のあとに―「伐る勿れ樹を」と「日本の夜と霧」
6 同時代を生きる作家―宮本研「ザ・パイロット」など
7 状況を突きやぶる行為―「白い夜の宴」から「われら将門」へ
8 1つの時代の終わり―井上ひさし「しみじみ日本・乃木大将」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

T. Tokunaga

2
やはり新劇の終焉は井上ひさしなのねぇ、と納得はしたのだが、劇中劇にその終焉を託すあたりは眉唾である。山崎正和が、アングラ演劇とは関係の薄い『世阿弥』を書いたり、その前にはジャン・ジュネの『黒人たち』の移入や福田恆存によるシェイクスピア的メタシアター論があり、加藤道夫や三好十郎が演技する人間に執拗な関心を示し、という文脈が無視されている。著者は東大職員だったようで、アマチュア扱いになるだろうが、新劇というのはこれで立派な評論として出せる分野でよいのかい。2025/08/20

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