内容説明
今、親や教師は、子どもが本来持っている「人間として育っていきたい」という願いに、きちんと応えているだろうか。私たちは今一度、「家」や「学校」が、本当に子どもが「人間として生きられる場」となっているかどうか、問い直してみなければならない。―本書は、養護学校の子どもたちとの生き生きとした交流を通して、子どもたちとの真の人間関係づくりを考え、人間とは何か、教育とは何かを問いかける。
目次
第1章 子どもたちと共に生きる―障害児教育への出発
第2章 人間であるということ
第3章 イメージを育てる―養護学校での文学授業の試み
第4章 からだ・ことば・かず・行動
第5章 子どもにとって「文化」とは何か
第6章 子どもと教師の間
著者等紹介
牧野桂一[マキノケイイチ]
1947年、大分市生まれ。1970年、大分大学教育学部教育学科卒業。1970年より、大分県内の公立養護学校・小学校及び大分大学附属養護学校勤務の後、大分県教育センター研究員、研究部長へ。その後、大分市立稙田小学校教頭、大分県教育庁学校教育課参事、学校週5日制推進室長、特別支援教育推進室長を経て、現在、大分県立臼杵養護学校校長。その間、大分大学客員教授、大分県警少年課大分っ子フレンドリーサポートセンター・アドバイザーをつとめる。1997年、心身障害児教育財団より「辻村奨励賞」受賞。学校心理士、大谷保育協会認定保育心理士。俳句結社「天為」「朝鳥」同人、俳人協会会員、現代俳句協会会員
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