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内容説明
ふた組の恋人達をつなぐのは、一本の手づくり映画に秘められた、愛と哀しみの奇跡!人情あふれる東京の下町を舞台に、“もうひとつの美しい言葉・手話”で織り成す、幾つもの世代をつなぐハートフル・ストーリー。
著者等紹介
早瀬憲太郎[ハヤセケンタロウ]
奈良県出身。東京都五反田でろう児対象の国語専門学習塾「早瀬道場」塾長。都内ろう学校で教育相談指導員の傍ら非営利団体スマイルフリースクール理事長をつとめる。長年ろう児のための映像教材として数々のドラマや映画を制作。2007年度よりNHK「みんなの手話」の講師として出演中。全日本ろうあ連盟創立60周年記念映画「ゆずり葉」の脚本と監督を手掛ける。漫画家の山本おさむ氏のアドハイスを受けて約一年半かけて脚本を完成させた
広鰭恵利子[ヒロハタエリコ]
北海道根室市生まれ。北星学園大学英文科卒業。作品に『遠い約束』(小峰書店・第16回北の児童文学賞受賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
24
時代が変わってもなかなか障がい者の人が安心して暮らせる時代にはなっていないのが現実かもしれない。ただ、障がい者の方たちの勇気ある行動で少しずつは変わろうとしている。でも、それは健常者と呼ばれる私たちが思っていることが相手のためになっているかどうかとか食い違いもまだまだたくさんあるのかもしれない。昔よりも音の鳴る信号が増えたりニュースのときには手話通訳が当たり前になりつつあるけど、まだまだ認識不足勉強不足が私たちにもあるかもしれない。この作品は映画化されたそうだ。ぜひともまた見るチャンスを与えてほしい。2011/05/21
nekonekoaki
4
「ゆずり葉」、ユキノシタ目ユズリハ科ユズリハ属の常緑高木。日本では福島県以西に分布。常緑樹でありながら若葉に座を譲るように春に古い葉が落ちて新しい葉と入れ替わる。本作は全日本ろうあ連盟創立60周年記念事業映画『ゆずり葉』の脚本から起こされたもの。世代の異なる二人のろう者が主人公。この両者の人生を重ね合わせながら、物語は結末に向かっていきます。法律は彼らの存在を認めず、世間から偏見や差別を受けて排除されることが公然と行われていた時代を切り開いて来た人たちの物語でもあります。2009年4月初版第1刷発行。2023/12/27
あこぶ~
1
同タイトルの映画を勧められて先述の聴言センター図書館で探したら、DVDには巡り会えなかったけど本を見つけ、原作があるんじゃーん! と思ったら逆でしたー。えぇー、そんな偶然って・・・? と思ってしまうエンディングだけど聴こえない人ならではの悲劇が切なくもあり。。。 ところで早瀬健太郎って三宅君に「笑顔がウソ臭い」とイジられてるアノ人だよね? なにげに聞いてたオープニング曲の今井絵理子の声にも今はしんみり聴き入るのでした。ちなみに直近では⇒https://www.jfd.or.jp/movie/ 遠い(^^;2015/11/12
白い雲。。
1
ものすごくベタだけど、ろうあ者の受けてきた現実を上手にまとめて物語りにしている。早瀬さんの頑張りに敬意を表したい。2009/08/10
宝塚けんけん
0
聾者がなかなか世間に認められず、法的にも資格において閉ざされてきた中で、その重い過去の実態を理解し易いように描き、法律改正を進めてきた苦労を伴う闘争の歴史が見事に著されている。字幕が無かった時代に邦画を見る事ができず、洋画ばかりを見ざるを得なかった事に気がついていない健聴者も多いだろう。外国語を理解せぬ人は言葉が話されていても映画の内容がわからないので、聴力が衰えている人が字幕を利用するのと同じ効果がある。手話言語条例は多くの市で出されたが、手話通訳士試験は国家試験とはまだであるなどまだまだ課題は多い。2022/08/11
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