内容説明
戦争が終わったタリバン政権崩壊後も、著者は何度もアフガニスタンに足を運び、移り変わりゆくアフガニスタンを見続けている。タリバン政権から新政権になったことで彼等の何が変わったのだろうか。すべては写真の中の“彼ら”が語ってくれる。
著者等紹介
横田徹[ヨコタトオル]
1971年、茨城県生まれ。97年よりフォトジャーナリストとしてカンボジア内戦を従軍取材。その後、タイのバンコクを拠点にアジア、ヨーロッパ、中東、アフリカを取材。写真と記事を日本や海外の新聞や雑誌で発表。現在はフランスの写真通信社の契約カメラマンとして活動中
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感想・レビュー
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Yasutaka Nishimoto
2
乾いた空気に憧れることはあるが、ここまで乾燥している土地もどうかと思う地域がアフガニスタンやパキスタン。2000年代初頭、同時多発テロの後に行われた、タリバン掃討やそれに続いた様々な戦争状態によって、同地域の人たちには多くの被害がもたらされた。タリバン政権下の方が良かったという声や、抑圧から解放されての喜びなど入り混じった再生の過程がいまなお続いているが、自分が住む地域・国を何とかしようという気持ちが、写真に写る瞳には宿っているように思う。2016/09/19