内容説明
オリンピック史上における金字塔!ローマ・東京オリンピックマラソン金メダリスト「アベベ・ビキラ」が、いま甦る。
目次
悲しみのアディスアベバ
貧しさからの出発
栄光のランナー
勝者の椅子は
やがて幕は閉じられ
閉じた幕の間から
エチオピアからの訃報
著者等紹介
山田一広[ヤマダカズヒロ]
1946年横浜生まれ。ノンフィクション作家。ノンフィクション作家としての確かな観察眼と、自らの足で歩いた緻密な取材をもとに意欲的な執筆活動を続けている。日本文芸家協会会員、日本ペンクラブ会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みむら しんじ
0
読了。わたしは決してアベベをテレビで観た世代ではないが強烈なインパクトがあるのはなぜだろうか。走る哲人、裸足の英雄はつねに禅か行者のように走っていた。混乱のエチオピアでアベベは何を求めて走ったのか。ローマオリンピックでは自分に合う靴が無かったので裸足で走ったが、それは昔いつもそうしていただけのことだった。東京オリンピックから5年後にアベベは自ら運転する車の事故で半身不随となり車椅子の生活を余儀なくされるが、著者はそこに何か隠されたものはないのかと疑問を投げかける。1973年アベベは死んだ。彼の人生とは。2016/03/20
オカピー
0
アベベの人生だけでなく、周りを取り囲む人たちのこともよく書かれていた。古い本ですが、当時のエチオピアの政治情勢や、貧困状態は日本人には到底理解できないであろう。高地で生まれ育ったという環境で、マラソンが強くなるということは、理解できるが、やはり走ることが好き、あるいはハングリーさが必要なのかもしれない。2014/05/17
-
- 洋書
- Niels Lyhne