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内容説明
大きなつるが一わ、わなにかかって、もがいておった。「おおおお、いまはずしてやるでな」じいは、つるのあしにからみついたわなをほどいてやったから…。つるは、うれしそうに、大きくはばたいて、カウーカウーカウーと、じいのあたまのうえを、三べんまわって、山のむこうへかえっていった。
著者等紹介
宮川ひろ[ミヤカワヒロ]
作家。群馬県出身。『夜のかげぼうし』(講談社)で赤い鳥文学賞。『桂子は風のなかで』(岩崎書店)で日本児童文学者協会賞を受賞
太田大八[オオタダイハチ]
画家。長崎県出身。小学館絵画賞、国際アンデルセン賞画家賞次席、『ながさきくんち』(童心社)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
11
同じ『つるのおんがえ』なのに、どうして絵本によってこんなに印象が違うのでしょう。宮川さんと太田さんの作品には哀愁があります。二人暮らしの貧しいおじいさんとおばあさん。助けたつるが娘に姿を変えて家をたずねてきました。その娘にはどこか秘めたものを感じさせます。その娘がはたを織ります。その姿は鶴であったけれど、本当に身を削って織り上げていく姿には、悲壮感がありました。そこまでして、恩に報いようとする姿には心打たれます。日本の昔話には、土着性と人々の生活がある。そんな思いで読みました。2017/03/18
けいこん
6
「つるにょうぼう」と読み比べ。どっちもつるが三回まわってコウとなく。2016/05/28
猪子
5
こういう王道の昔話絵本を読んだのは久しぶりかも。こちらは嫁になるのではなく、じいとばあの娘になるバージョン。おじいさんが語っている昔話をそのまま文章におこしたかのような素朴な感じが味わい深い。しきりもふすまではなくびょうぶを立てかけているだけと質素。2018/11/30
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
3
25年度4年生ブックトーク授業2014/03/07




