内容説明
一徹な気性であるがゆえに、他者との摩擦も多く、孤独と苦悩を抱えていた小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)。彼にとって、一条の光となった妻・小泉節子。日本を愛し、己を偽ること無く生きた小泉八雲を優しい眼差しで見守り続けた妻節子が綴る、日本、怪談、そして家族。
著者等紹介
小泉節子[コイズミセツコ]
1868年2月4日生。ギリシア生まれのラフカディオ・ハーン(帰化名・小泉八雲)と結婚し、三男一女をもうける。1932年2月18日没
一条裕子[イチジョウユウコ]
1967年4月14日生。1992年、漫画家としてデビュー
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感想・レビュー
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こばまり
49
【再読】小泉八雲は私の高校時代のアイドルだったので、この小さな可愛らしい本を見つけた時は大層嬉しかった。折に触れまた読み返すことだろう。穏やかながらも寂しい気持ちになってしまった。2016/04/14
横丁の隠居
2
小泉八雲の夫人、節子氏の回顧録。ごく短いものだが、無駄のない品のよい文体で、ラフカディオ・ハーンの人となりと日常がよく浮かび上がってくる好著であると思う。2017/06/04
fumi**
1
小泉八雲の奥様 節子さんが、夫を回想したもの。小泉八雲ではなく、一人の人間 ヘルンさんの記。愛がいっぱい溢れた本です。日本人より日本が大好きで、日本の心が少しずつなくなっていくことを誰よりも憂いたヘルンさん。節子さんの想いに触れ、私もヘルンさんのことが大好きになりました。2012/10/17
待つ子
0
(こちらの装丁のものではなく、青空文庫からのKindle版で)2015/06/10
つんこ
0
小泉八雲の奥さんの随筆。ちょっぴり武士みたいな日本語がかわいすぎる。言うことの内容のかわいさ、ピュアさ、真剣さ。それを受け止める奥さんとの緩やかな時間。すてきなご夫婦。2014/05/01