内容説明
古今東西の魂の歌を収録。装画はフジ子・ヘミング。
目次
今日は死ぬのにもってこいの日だ(プエブロ族の古老)
ギーターンジャリ一四二(ラビーンドラナート・タゴール)
電車の窓の外は(高見順)
柱時計(淵上毛銭)
遺書(林芙美子)
しぬまえにおじいさんのいったこと(谷川俊太郎)
挽歌詩其一(陶淵明)
ルバイヤート二、五一(オマル・ハイヤーム)
別れる練習をしながら(趙炳華)
高井戸(大岡信)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nakako
1
最初文庫版を持ってて、どの詩もあまりに好きだったので活版印刷のこの本を買いなおしました。将来、私の死の間際になったら、お見舞いに来た人にこの本の詩を枕元で読んでもらおうと思っています。2015/01/21
よしひろ
1
祝婚歌という有名な詩があるが、こちらは「魂」である。かなり幅広く、死にまつわる詩を収録している。時代を超えても変わらないものと、時代や国によって違うもの、個人にとって全く違うもの。どの詩もそれぞれに素晴らしいし、編集も素晴らしい。2014/07/01
アルクシ・ガイ
0
私が初めて「欲しい!」と焦がれた絵は、セガンティーニの「死」でした。死は、何と派手で、万人を引きつける力を持つモチーフであることか。奇妙なことに、分かりやすくさえある。2014/11/25
aoki
0
祝魂歌とこのアンソロジーが名付けられたことに谷川さんの死に対する意地のようなものを感じた。2012/03/24
仮名
0
谷川俊太郎さんが編んだ「生者への慰め、死者へのはなむけ」のアンソロジー詩集。収録詩は現代詩人のものからシェイクスピアや民族古謡まで、本当に古今東西。死をテーマにした詩はどこにもあるのだろう、死がどこにもあるように。哀しみ、絶望、愛、幸福、希望、幾多の感情が死のふちには詰まっているのだ、と感じた。魂を祝う歌、というタイトルも深い。2011/12/10