内容説明
何十年もの間、鉄格子越しに窓から同じ景色を眺めて過ごしている人々がいる。鉄格子は、何も言わない。何も見ない。何も聞かない。ただ、拒み続けるだけなのだ。元看護師が、鉄格子の内部を告発する。
目次
「私は医者よ!」(保護室とは;四肢拘束 ほか)
三蔵法師の手のひらが無い孫悟空(教科書どおりにはいかない;鳩とハンバーガー ほか)
妄想(対応の失敗;恥じらい ほか)
患者の症例報告(餃子の作り方;時々右人差し指が曲がる人 ほか)
著者等紹介
山下公子[ヤマシタキミコ]
昭和6年9月1日生。昭和26年看護師になる。地方都市の市民病院に3年、国立結核療養所に3年、東京都内のベット数400床の総合病院に7年、東京都立病院に17年。62歳から8年間、ベット数430床の精神科病院に勤務
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