内容説明
さむらいはげたをかって、こどもだぬきのばけたげたをおもてにだしてやり、おあしをひとつやって、「や、ごくろうだったのう」といいました。
著者等紹介
新美南吉[ニイミナンキチ]
1913年~1943年。愛知県生まれ。雑誌『赤い鳥』に「ごん狐」を初め多くの童謡・童話を発表。他に少年小説、民話的メルヘン等、優れた創作活動を展開したが、二十九歳で早逝
長野ヒデ子[ナガノヒデコ]
1941年愛媛県生まれ。美しい瀬戸内海を見て育つ。創作絵本『おかあさんがおかあさんになった日』(サンケイ児童出版文化賞)『せとうちたいこさんデパートいきタイ』(日本絵本賞)(童心社)などがある
保坂重政[ホサカシゲマサ]
1936年、新潟県生まれ。『校定・新美南吉全集』(大日本図書)を初め新美南吉作品の企画・出版に編集者として関わってきた
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感想・レビュー
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anne@灯れ松明の火
24
(再読)隣市分館での読み聞かせ講座で、講師さんが紹介。今月のテーマは、「読み聞かせを楽しもう」 こだぬきが化ける練習をしている。成功するのは下駄だけ。そこに下駄の鼻緒が切れた侍がやってきて、履いて行ったから、さあ大変! この絵本を全編を読んだのでなく、南吉全集から、「げたにばける」を読まれた。アニマシオンの実例として、この後、わざと間違いを入れて読むから、見つけるために、よく聞いてね、と。その後、この長野ヒデ子さんの絵本と鈴木靖将さんの絵本を見せてもらった。2022/01/14
わむう
22
渡し船の中でたったひとつのあめ玉を取り合う子どもたち。隣で居眠りをしていた侍が刀を抜いたため斬られるかと怯えていると、なんとあめ玉を2つに切って子どもたちに与えてくれたのでした。人情に溢れるお話でした。2017/04/29
そら
20
いい話ですね!ヒヤヒヤ、ドキドキした後に、ホッと安堵。優しいお侍さんで良かった~。2017/11/19
あおい
17
「あめだま」「げたにばける」の2編。どちらもいかつくて怖そうなお侍さんがいい味だしてます。ほっこり温かくなる絵本です。2015/05/26
サウスムーン
15
「あめだま」「げたにばける」が入っている。新実南吉の作品だが、今の子どもにも喜ばれそう。ドキドキするけれどその分ハッピーエンドが心にしみる。2017/01/12