内容説明
時は二十一世紀。古アパートが取り壊されるように、そこに住む人々の貧しくも味わい深い人情までが、新しい時代の風に吹き飛ばされてもいいのだろうか。生きることの豊かさとは、精神の自由とは。人間性を失う現代への優しいまなざし。孤高の愛と死。
著者等紹介
三田薫子[ミタカオルコ]
金沢市在住。1990年、建設省が募集した「我がまち水辺の未来の夢」および「夢ロード21未来の道」論文で、ともに建設大臣賞を受賞。その賞金をもとにオーケストラ・アンサンブル金沢による交響曲『川』四部作ができる
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