内容説明
リスクをいかに検出し、何を考慮し、どう判断するか―。多くのM&Aを成功に導いた著者が、その実務感覚を、惜しみなく徹底解説!
目次
第1章 企業買収の手続の全体図(全体図;相対取引と入札)
第2章 買収契約締結までのプロセス(相対取引のケース)(守秘義務契約;初期合意書 ほか)
第3章 買収契約締結までのプロセス(オークションのケース)(守秘義務契約;第一次入札 ほか)
第4章 買収契約(総論;冒頭部分、契約当事者、定義規定 ほか)
第5章 クロージング対応等(買収契約等の締結等;クロージング実行の準備 ほか)
著者等紹介
熊木明[クマキアキラ]
弁護士・カリフォルニア州弁護士。2000年東京大学経済学部卒業。2001年最高裁判所司法研修所修了。2007年コロンビア大学ロースクールLL.M(修士課程)修了。2006年に米国大手法理事務所であるSkadden Arps Slate Meagher&Flom and its Affiliatesの東京オフィスに入所。2018年、同事務所パートナー就任。M&A、プライベート・エクイティ、各種証券法案件等のほか、公開・非公開会社にかかる企業法務全般を幅広く手がけている。日本国内外でのM&A取引において多数の日本・外国企業を代理したノウハウをもとに、M&A実務に関する企業向けセミナーで講師を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちくわ
3
M&Aにおける法務的側面の実務上のノウハウが解説された本。構成としては、NDA、基本合意書、DD、契約書、クロージング対応とM&Aの実際の流れに沿った解説がなされており、案件の類型としても相対取引とオークション形式の双方について項目を分けた形で解説がなされている。個人的には、法務的な側面から、DDの総論的な意義や個々のDD項目についての位置づけについて、しっかりと言語化してくれているのは非常にわかりやすいと感じた。こういった部分に関する理解があるとないとでは実務遂行上も大きく違ってくると思う。良書。2023/01/17