内容説明
「虚偽告訴」「名誉毀損」「脅迫」「侮辱」「損害賠償」…。性暴力加害者は性犯罪専門法律事務所からどのように減刑を購入するのか。韓国フェミニズムからのレポート。
目次
第一章 法市場、性犯罪加害者を支援する(性犯罪専門法律事務所の登場;性暴力をめぐる法・制度の変化と性犯罪専門法律事務所の拡散)
第二章 お疲れでしょう?減刑コンサルティングをしてさしあげます。(性犯罪専門法律事務所が発明した減刑と無罪の技術;性犯罪専門法律事務所によるオンライン加害者コミュニティの運営)
第三章 性暴力被害者、法廷に立つ(権利から責任へと再構成される「新被害者論」;被害者と認められるための「再被害者化」;逆転される被害者の位置性と法的従属化)
第四章 性暴力事件の解決とはなにか(法・制度が管理する性暴力;性暴力事件の解決をめぐる意味の再構成)
第五章 「性暴力の政治」の再構成のための提案(理論的提案;実践的提案)
著者等紹介
キムボファ[キムボファ]
男性中心的な司法手続きと言説のなかで、女性に対する暴力がどのような構造のなかで、どのように交差して現れるのかを分析し、その意味と効果を研究している。性暴力被害者の支援と研究活動をするなかで、加害者たちは納得できない減刑と無罪を獲得する反面、被害者たちは逆告訴を被ることが頻繁にあることを確認した。このような現象に問題意識を持ち、性暴力の法的解決がどのように市場化され、性犯罪専門法律事務所がどのようなやり方で加害者の減刑事由をつくるのか、加害者はどのように法市場の合理的消費者になったのか、被害者は被害を認められるためにどのように自ら苦痛と感情を管理するのかなどを調査・分析した。女性主義研究活動家。ジェンダー暴力研究所と韓国性暴力相談所付設研究所ウルリムで活動し、梨花女子大学女性学科で修士・博士学位を取得した
影本剛[カゲモトツヨシ]
朝鮮文学研究・大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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