内容説明
本書は、微分方程式や弾性理論の研究で世界的に著名なフリッツ・ジョン（１９１０‐１９９４）が、偏微分方程式を本格的に学ぼうとする読者のために書き下ろした教科書である。この分野の基礎的で重要な話題を懇切丁寧に解説するとともに、平面波の方法や差分法など、この著者ならではのユニークなアプローチがなされている。この分野を概観したい学生・研究者に最適の入門書である。
目次
第１章 単独１階方程式
第２章 ２階の方程式：２個の独立変数の関数に対する双曲型方程式
第３章 特性多様体とコーシー問題
第４章 ラプラス方程式
第５章 高次元の双曲型方程式
第６章 定数係数の高階楕円形方程式
第７章 放物型方程式
第８章 解を持たない線型方程式のＨ．レヴィの例
著者等紹介
ジョン，フリッツ［ジョン，フリッツ］［Ｊｏｈｎ，Ｆｒｉｔｚ］
１９１０年、ドイツ、ベルリン生まれ。ゲッティンゲン大学で数学を学び、１９３４年、同大学にて博士号を取得。１９３５年にアメリカ合衆国に移住し、ケンタッキー大学で教職につく。１９４６年よりニューヨーク大学助教授となり、クーラント研究所の創設スタッフの一人として尽力、１９５１年に同校教授。生涯を通じて数学の多くの分野の発展に寄与したが、特に偏微分方程式、ラドン変換、数値解析学、凸幾何学、弾性理論などに重要な業績がある。１９９４年、ニューヨークにて歿
佐々木徹［ササキトオル］
東京大学大学院数理科学研究科博士課程修了。岡山大学環境理工学部講師。博士（数理科学）
示野信一［シメノノブカズ］
東京大学大学院数理科学研究科博士課程修了。岡山理科大学理学部助教授。博士（数理科学）
橋本義武［ハシモトヨシタケ］
東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。大阪市立大学大学院理学研究科助教授。博士（理学）
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