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Springer reviews
クロマチンと遺伝子機能制御

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  • サイズ B5判/ページ数 270p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784431710202
  • NDC分類 464.25
  • Cコード C3045

出版社内容情報

《内容》 生命情報はDNAの塩基配列として存在しているが,このDNAは生体内でむき出しの形で存在するのではなく,真核生物ではヒストンと結合することでヌクレオソームを形成し,さらに,それ以外のタンパク質とも複合体をつくりクロマチン構造をとって存在している.このクロマチン構造では遺伝子発現活性が部分的に抑えられていて,この状態から遺伝子がどのように活性化されるのか,また,この活性化の特異性はどのように制御されているのかなど,染色体DNAを考えたとき,DNA,ヌクレオソーム,クロマチンと,おのおののレベルで考えられる多種多様な相互作用とその制御を解析していかなければならない.
本書では,まず,染色体全体としての機能を理解するために染色体の働きを概説した.そのうえで,クロマチン構造での複製,転写,修復などの生体反応について述べ,最後に,発生・分化,老化,がん化などの生物現象における位置づけを試みた.一方で,科学の進展は材料の有効性に依存することを踏まえ,さまざまな研究材料に応じた議論を行った.
クロマチンと遺伝子機能の制御について,基礎から最新の知見までをわかりやすく解説する待望のレビュー集.クロマチンの研究者だけでなく,転写,複製,細胞周期やシグナル伝達,あるいは,がん研究など,遺伝子発現制御にかかわる研究者はみな必読.    

《目次》
第I部 染色体
第II部 ヌクレオソーム構造
第III部 生化学的反応
第IV部 生体反応
第V部 生物種