目次
第1章 やさしい気持ちになる(応援したくなる、すぐそばにいる小さくてか弱いもの;朝 ほか)
第2章 懐かしさがこみあげる(あの味とつながっているふるさとの風景;恋 ほか)
第3章 勇気をくれる(名前に導かれて自分らしい人生を切り拓く;迷 ほか)
第4章 涙があふれる(幸せな人生を歩むために大切にしたいひと言;酒 ほか)
第5章 あの人に贈りたい(ちゃんと伝えるためには、「呼吸」「息」がすべて;孝 ほか)
著者等紹介
山根基世[ヤマネモトヨ]
1948年、山口県生まれ。1971年、早稲田大学文学部卒。同年、NHK入局。主婦や働く女性を対象とした番組、美術番組、旅番組、ニュース、「ラジオ深夜便」、NHKスペシャル「人体」「映像の世紀」等、大型シリーズのナレーション多数を担当。2005年、女性として初のアナウンス室長。2007年、NHK退職。現在は子どもの言葉を育てる活動を続けている。2000年・放送文化基金賞、2009年・徳川夢声市民賞受賞。東京大学客員准教授、女子美術大学講師等歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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新地学@児童書病発動中
114
これは良書。「朝」、「笑」、「友」といったごく普通の漢字にこめられた深い意味を、柔らかな言葉で解き明かしてくれる。一つ一つの言葉をこれほど大切にしているのは、アナウンサーという仕事を長年続けた著者の経験から来るのかもしれない。「朝」という漢字にこめれた、いにしえの人々の深い想いを知った時は胸が震えた。本当に何気なく使っている漢字だが、これまで生きて死んでいった無数の人たちの想いが詰まっていると考えると、もっと大切に使いたくなる。漢字は過去と現在、人と人をつなぐ言葉以上のものだと言うことが分かった。2014/11/15
山口透析鉄
29
これも市の図書館本で。 山根基世アナウンサーが読んでいるような本でしたね。 漢字についてのエッセイみたいな本で、字の成り立ち等々が出てきます。 故・白川静先生の説がよく引用されていました。 後書きによればこれ、hontoというアプリケーションでも参照できたようですが、今は出てきませんでしたね。 読んでみても良い1冊です。2023/04/30
けんとまん1007
23
漢字とは、本当に不思議なものだと思う。書かれている通り、ひらがなだけの文章は、とても解りにくい。漢字があるだけで、すっと理解できる。やはり、これまでの長い歴史の中で、残ったものだし、先人の知恵が含まれているからだろう。それに、何より、人の暮らしから来たものでもあるからだ。それぞれの漢字の背景が書かれていて、穏やかな気持ちで読むことができた。敢えて一文字選ぶと「想」という字と、その解説だなあ~。2017/05/21
ヒラP@ehon.gohon
22
日ごろ身近に使っている漢字の成立ちを読んでいくと、字の一つ一つが愛おしく思えてきました。味わいのある1冊です。2022/08/08
メープル
14
漢字の成り立ちを知ることによって、その漢字を感じる事ができる。一章のやさしい気持ちになる。漢字が好きでした。2023/04/18