内容説明
2019年6月30日、日本は機能不全に陥ったIWCから脱退し商業捕鯨の再開が実現した。本書は、元IWC日本代表の著者が約30年に亘る捕鯨問題の正しい歴史と争点をまとめるとともに、日本が苦手な国際交渉への指針と教訓を提供する。
目次
第1章 捕鯨をめぐる国際対立―変容してきた捕鯨論争(捕鯨論争の始まりと変容;なぜ捕鯨に反対するのか ほか)
第2章 繰り返し失敗してきたIWCでの和平交渉(カーニー議長のアイルランド提案(1997年)
RMS導入に関する交渉からフィッシャー議長のRMSパッケージ提案(2004年)へ ほか)
第3章 国際司法裁判所 International Court of Justice:ICJ(背景と経緯;ICJ判決主文 ほか)
第4章 脱退から商業捕鯨再開への道のり(なぜ商業捕鯨再開をめざすのか;IWCからの脱退と国際法 ほか)
第5章 捕鯨問題から国際紛争交渉への教訓(国際紛争交渉への教訓;科学の役割 ほか)
著者等紹介
森下丈二[モリシタジョウジ]
1957年大阪府生まれ。京都大学農学部卒業。アメリカ合衆国ハーバード大学大学院卒業(行政学修士)。1982年農林水産省入省。国連環境開発会議(地球サミット)、ワシントン条約会議など、一連の環境問題について担当。1993年在米日本大使館で捕鯨問題、大西洋マグロ保存国際委員会を中心に日米漁業交渉を担当。1996年ミナミマグロ問題担当。1999年水産庁遠洋課捕鯨班長。国際捕鯨委員会(IWC)の日本代表団。2008年水産庁参事官。2013年水産総合研究センター国際水産資源研究所所長。2016年東京海洋大学海洋政策文化学部門教授。国際捕鯨委員会副議長、北太平洋漁業委員会科学委員会議長。2018年IWC議長。農学博士(京都大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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