内容説明
鉄道を構成する軌道、車両、電力供給、信号、通信などのシステム全般を見渡し、計画・設計段階でそれぞれに必要な性能・機能を割当て、システム間の条件を調整する「鉄道システムインテグレーター」は重要な役割を持つ。本書は、海外の鉄道プロジェクトの業務や組織体系、システム、それに携わる鉄道システムインテグレーターの役割と必要性について解説、海外で活躍できる日本人鉄道インテグレーターの養成とその重要性を説く。
目次
第1章 世界一神話の実態
第2章 海外プロジェクト業務の流れ
第3章 海外プロジェクトの組織
第4章 概略設計と基本設計
第5章 都市輸送システム
第6章 鉄道を構成するシステム
第7章 入札図書の作成
第8章 技術基準と安全認証
終章 SIやPMを目指す方に
資料
著者等紹介
佐藤芳彦[サトウヨシヒコ]
1945(昭和20)年生まれ、1971(昭和46)年東京工業大学大学院修士課程修了、同年日本国有鉄道入社後、車両設計および保守計画に従事、そのうち1990‐1995年JRパリ事務所勤務、2005年海外鉄道技術協力協会常務理事、2008年サトーレイルウェイリサーチ代表取締役、インド、ベトナムおよびインドネシアの鉄道建設プロジェクトに従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sakasuno2000
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鉄道事業に携わり、今後PMやSIとして活躍する人を対象にした書籍なので専門度はやや高め。しかし、それほど詳しくない人(大学学部レベル)でも、日本の鉄道と海外の鉄道を比較する部分は容易に読み進めることが出来る。特に、日本の鉄道が世界一と思いこんでいる人は読んでみて認識を改めるのにちょうどいいかもしれない。日本の鉄道を世界に輸出する際は国際規格との勝負になること、日本の事情がそのまま海外で通用するわけではないことなど、狭い日本の価値観から抜け出すには大いにオススメします。2022/05/01
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