内容説明
前人未踏の南極大陸内陸地域。気象条件が厳しく、生物が生息せず、目印さえほとんどない地域を、どのように切り開き、どんな成果が得られたのか。苦難の探検から衣・食・住に至るまで、隊員自ら語った貴重な記録。
目次
『宗谷時代』の内陸探検から昭和基地―南極点旅行
白瀬氷河流域測量トラバース
みずほ高原東部広域トラバース
ランバート氷河源頭トラバース
等高線トラバース
ドームふじ頂上探査トラバース
ドームふじ基地建設旅行
日本―スウェーデン共同トラバース
氷床コア掘削旅行
内陸トラバースに使われた雪上車
セールロンダーネ山域調査
わが国の南極雪氷広域観測計画の歴史
みずほ高原広域雪氷観測の成果
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tadashi_N
25
雪上車の設計思想に国民性が現れる。南極大陸は、決して平坦ではない。2018/11/05
クロモジ
8
南極は憧れでもあるが、寒さに耐えれるか自信がない。もう少し読み物的なのも読んでみたい。隕石はいいなー。2017/07/28
黒豆
7
南極観測60年の貴重な記録、基地建設、環境対策、行動範囲の拡大、隕石、氷床コア観測など、コラムに記載されている南極環境での生活、雪上車を含めた機器の開発が興味深い、一方で科学的な成果というか基地建設でしか得られなかった科学的な成果や開発機器の応用例などの情報があればもっと良かった、関連して発刊してほしい。2017/07/05
Humbaba
1
南極の環境は通常の環境とは大きく違っている。日本で生活をしていれば何もせずに得られるようなものも、南極においては貴重品だったり、そもそも手に入らなかったりする。行く前からわかってはいることであっても、実際にそれに直面した時にショックを受けないというわけではない。2017/08/16