内容説明
公共交通の安全確保と安全性の向上のために、すべての運輸事業者がなすべきことを定めた、それが平成18(2006)年発足の「運輸安全マネジメント制度」です。本書は、最新の「平成29年ガイドライン」に基づき、本制度のポイントを陸海空の全事業者を対象に解説しました。最も重要な点は2つ。1.経営トップから現場までが方向性を合わせて取り組むこと。2.見直し・改善のPDCAサイクルを組み込んだ機能的な管理体制を築き向上させること。ヒューマンエラーを起因とする痛ましい事故を発生させないように、本書を用いて自社の安全管理体制をもう一度見つめ直して下さい。
目次
第1章 「運輸安全マネジメント制度」の概要(「公共交通に係るヒューマンエラー事故防止対策検討委員会最終とりまとめ」概要;「運輸安全一括法」の概要 ほか)
第2章 「平成29年ガイドライン」の解説(ガイドラインの位置付け;安全管理体制の構築・改善の意義と目的 ほか)
第3章 運輸安全マネジメント評価の解説と取組みの傾向(運輸安全マネジメント評価の基本的方針;運輸安全マネジメント評価の概要 ほか)
第4章 研究会のコメント(運輸安全マネジメントに取り組む際の3つのポイント;経営管理部門が対応を考えるべきリスク(安全を阻害する要件) ほか)
第5章 運輸安全マネジメント一問一答(「運輸安全マネジメント制度」とは、どのようなものでしょうか。;運輸事業者には、どのような義務が共通に課せられたのでしょうか。 ほか)
資料
著者等紹介
木下典男[キノシタノリオ]
1984年運輸省(現国土交通省)入省。1997年海事局検査測度課ISM担当官。2002年在パース日本国総領事館領事。2006年大臣官房運輸安全監理官付運輸安全調査官。2008年高等海難審判庁海難分析調整官。2009年運輸安全委員会船舶事故調査官。2019年1月現在、大臣官房運輸安全監理官付次席運輸安全調査官。運輸安全に関わる数々の部署を歴任した運輸安全マネジメントのエキスパート(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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