内容説明
タカラガイの特徴は、成長の過程で殻が変化することにある。幼貝から亜成貝、成貝までに、形はもとより、色や模様まで、まるで別の種類かのように変わっていく。また、海岸に打ち上げられた個体は摩耗しており、本来の姿とは違った状態であることが多い。本書は、これらの特徴に合わせ、日本産タカラガイのすべてに関して可能な限り数多くの標本を掲載し、加えて分布や生態環境、出現頻度などの情報も網羅した、究極の“タカラガイ・ガイドブック”である。
目次
日本のタカラガイ88種(ムラクモダカラ;ハチジョウダカラ;アミメダカラ;ホソヤクシマダカラ;ヤクシマダカラ ほか)
磨耗の過程32種(ヤクシマダカラ;ヒメホシダカラ;クチムラサキダカラ;ホシキヌタ;ヤナギシボリダカラ ほか)
著者等紹介
池田等[イケダヒトシ]
神奈川県生まれ。貝類学、甲殻類学が専門の研究者で、特に相模湾の海洋生物調査を半世紀以上続けている。新種発見にも貢献し、イケダイモガイConus ikedai、イケダホモラガニHomola ikedai、イケダホンヤドカリPagurus ikedaiなどが献名されている。「貝千種‐池田屋」館長、元葉山しおさい博物館館長。日本貝類学会会員、日本甲殻類学会会員
淤見慶宏[オミヨシヒロ]
1959年、東京都生まれ。現在、日本貝類学会会員。研究分野は動物分類学(特に軟体動物のタカラガイ科、ウミウサギガイ科)。タカラガイに関しては世界的な研究家・収集家で日本各地をくまなく調査研究している。これまでに日本産ウミウサギガイ科の新種や、タカラガイの分類生態、分布学など数多くの学術的報告をしている。日本貝類学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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