内容説明
誰でもわかる放射能の基礎。放射性物質はこうして海と魚に拡がった。放射性セシウムの汚染状況の真実。魚は安全になったのか?地道な調査と研究で得られた情報から「なぜ?」に答える!
目次
1 はじめに―よみがえる!福島の海
2 原発事故の放射性物質を知ろう
3 放射能汚染情報のQ&A
4 放射能調査に取り組む水産総合研究センター
5 陸から海へ、沖へ、海底へ移動する放射性物質
6 プランクトンから魚へ―食物連鎖と放射能汚染
7 淡水魚の汚染状況
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coolflat
13
全体を通して、安全よりの論調なのが気になった。“2016年3月現在では、原発に近い沿岸地域を除くとほぼ事故前の水準に戻っています”というが、水産物の放射能汚染に対し、「風評被害」と一括りにするのはどうかと思う。結局、福島原発事故によりチェルノブイリの6分の1もの放射性物質が大気中に放出されたということ。チェルノブイリにはなかった放射性物質の海への直接流入は、セシウム137で3.5ペタベクレルにも達したということ。海水中のセシウム137の濃度は事故前の実に千倍だった。「風評被害」と一括りには言えないはずだ。2016/09/26
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