内容説明
色も形も性質も、まったく異なる魚卵たち。親魚が卵に託した生き残り戦略とははたしてどんなものか?小さな卵が繰り広げる不思議な世界をとくとご覧あれ。
目次
第1章 魚卵食品のはなし(元は日本語、ほぐせばロシア語―スジコとイクラ;トンビがタカを産む―タラコ ほか)
第2章 千差万別、魚の卵(メダカの卵・マグロの卵;水に浮く卵と沈む卵 ほか)
第3章 放任?過保護?親子の関係(卵を産みっぱなしの魚たち;卵を守る魚たち ほか)
第4章 魚卵たちの生き残り戦略(多産・少産の選択;華麗なる卵膜構造の謎 ほか)
第5章 海に漂う卵が教えること(魚卵研究の歴史;魚卵調査から得られる情報 ほか)
著者等紹介
平井明夫[ヒライアキオ]
1955年(昭和30年)鹿児島市生まれ。1979年長崎大学水産学部修士課程修了。株式会社東京久栄入社。1991年長崎大学大学院海洋生産科学研究科博士課程修了。水産学博士。1992年株式会社東京久栄退社。マリノリサーチ株式会社設立、代表取締役社長に就任。現在に至る
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感想・レビュー
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Arisaku_0225
10
2003年発行。ベルソーブックスということもあり、小難しい学術書ではなく、一般向けに書かれた本で読みやすかった。今から20年前ということもあり、分類体系や卵の数その他知見は古く間違っている箇所も見られたが、それでも魚の卵の奥深さと多様性を分かりやすく解説している点で良書。理科少年ならば、小学生でも分かるのではないかと思う。また、最終章には日本における魚卵研究史が解説されている点もポイントが高い。2023/07/26
ケロたん
2
科学技術館のオススメ本。浮いたり沈んだり、くっついたりまとまったり、毛が生えてたりと魚卵って面白い。胎盤で育てる魚や托卵する魚など生態も興味深い。2021/02/24
zeroset
1
小さな卵から、種の生存戦略が透けて見える。魚卵食の文化から微細構造まで、バラエティに富んだ内容で楽しく読めた。2014/09/17
ya
1
内容も文章も良くて楽しく読める。巻末の参考図書の解説も良い。2014/04/15
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