内容説明
LRTと路面電車は異なる乗り物なのか?いや、本質的には何ら変わるものではない。日本でも“現代の路面電車”“次世代型路面電車”として注目を浴びて久しいが、欧米に比べて、なぜ普及・浸透してこなかったのか?著者はそのカギを運賃収受の方法にあると指摘する。ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなどの海外事例と比較・検証し、大量輸送かつ定時運行が可能なLRT(路面電車)導入成功のための改善策を提案。LRT(路面電車)が“速くて便利な公共交通”になり得るか否か、その可能性に迫る一冊!
目次
第1章 Light Rail Transit(LRT)とは何か(その定義―アメリカ、ヨーロッパでは;ストラスブール、サンディエゴ、香港、台湾の例;日本の現況と課題)
第2章 ヨーロッパの路面電車戦後史(運賃収受の改善・革新;車両、施設、運行の改善;路面電車で街づくり)
第3章 日本の路面電車の実態―LRTになり切れなかった歴史(レトロ;日本の路面電車戦後史;日本の路面電車の現況)
第4章 理想の運賃収受方式を探る(利便性か完全な運賃収受か;「セルフサービス方式」採用の課題;「セルフサービス方式」は現代の路面電車の「核心」)
著者等紹介
柚原誠[ユハラマコト]
1943年生まれ。岐阜大学工学部卒業。名古屋鉄道(株)入社。技術研究所で鉄軌道車両の軽量化等の研究開発を担当。車両課長、鳴海工場長等に就き鉄軌道車両の新造、改造、保守業務に従事。その後、運転保安部長、交通事業(のちの鉄道事業)本部副本部長、岐阜運輸部長(兼務)を経て、代表取締役副社長・鉄道事業本部長・安全統括管理者。2009年退任。この間に、「人に優しい次世代ライトレール・システムの開発研究に関する検討会」(運輸省からの研究委託によって1996~1997年度に(社)日本鉄道車両機械技術協会に設置)に委員として参画。技術士(機械部門)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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